今回はじめてシボ加工された革を手に入れたので、
全面シボ加工革でカードケースを作成してみました。
小物にはぴったりの質感で、滑らかな革よりも更に高級感が出ます。
作成方法は以前作った赤い本革のカードケース・黒の裏地付きと同じです。
①型紙から革を切り出す
型紙も赤い本革のカードケース・黒の裏地付きと同じ。
チリ落としをするので大きめに切りました。
土台になる革は表面だけ型紙通りに切り出し、裏面は大きくして後からチリ落としします。
表面の革はこの時点で穴をあける部分をケガいておきます。
裏面とのり付けしてからだとやりにくくなるので今のうちに。
②裏面をチリ落とし
折り目部分を折り曲げて、裏表の革をのり付けします。
チリ落としをするとこのようになります。
革が重なっているのがわからないくらいぴったり綺麗になります。
③透明セル取り付け
窓があいている方の革に透明セルを取り付けます。
前回と違い、大きめの透明セルをタカラ産業さんで購入しました。
両面テープで貼り付けて、窓の枠にそって菱目打ちで穴をあけ、縫い付けます。
④左側のカード入れに窓の革を取り付け
チリ落としする用に大きめに切っておいた左側のカード入れに窓を取り付けます。
この時点では写真の上の接着面だけ縫い付けます。
窓を取り付けた左側のカード入れをチリ落としした本体の革にのり付けします。
のり付け後、こっちのはみ出した革もチリ落とし。
⑤右側のカード入れ取り付け
手順は左側とほぼ同じです。
のり付け後、チリ落としをします。
⑥周囲を縫いつけます
一番最初にケガいておいた線に沿って、菱目打ちで穴をあけていき、
手縫いしていけばほぼほぼ完成です。
今回は透明セルを最前面にの革に取り付けました。
セルにも縦に穴があいているものや、横にあいているものと
いろいろ種類があるようでして、また別の向きでチャレンジしてみます。
⑦コバ面をトコノールで整えて完成
表面は良い出来ですが、窓枠を綺麗に切るのがすごく難しいです。
特に角の丸い部分。
はじめて使ったシボ加工ですが、作業的には他の革と変わらず、
表面の傷が殆ど無いのでシボ加工されていないフラットなヌメ革よりは
扱いやすくて保管もし易そうです。
ヌメ革では傷のある部分は避けて切り出したりする必要がありますが
今回購入したシボ加工の革はそういう傷は一切ありませんでした。
ターナーさんの努力でしょうが。。
裏面は薄いヌメ革、表はシボ加工された革、というように
使い分けてみると手触りも違うのでユニークな革小物が作れそうです。
それにしても、革にシボ加工って実際はどうやってるんでしょうね?
非常に興味深いです。