シボ加工・茶色い本革のカードケース・茶色の裏地付き
![](https://blog.aekana.com/wp-content/uploads/2015/03/passcase_icatch.jpg)
この記事ではシボ加工された本革のカードケースの作り方(手作り)をご紹介しています。
今回はじめてシボ加工された革を手に入れたので、全面シボ加工革でカードケースを作成してみました。
小物にはぴったりの質感で、滑らかな革よりも更に高級感が出ます。
作成方法は以前作った赤い本革のカードケース・黒の裏地付きと同じです。
Table of Contents
型紙から革を切り出す
型紙も赤い本革のカードケース・黒の裏地付きと同じ。
チリ落としをするので大きめに切りました。
土台になる革は表面だけ型紙通りに切り出し、裏面は大きくして後からチリ落としします。
表面の革はこの時点で穴をあける部分をケガいておきます。
裏面とのり付けしてからだとやりにくくなるので今のうちに。
裏面をチリ落としする
折り目部分を折り曲げて、裏表の革をのり付けします。
チリ落としをするとこのようになります。
革が重なっているのがわからないくらいぴったり綺麗になります。
透明セルの取り付け
窓があいている方の革に透明セルを取り付けます。
前回と違い、大きめの透明セルをタカラ産業さんで購入しました。
もちろんネットでも手に入ります。
両面テープで貼り付けて、窓の枠にそって菱目打ちで穴をあけ、縫い付けます。
左側のカード入れに窓の革パーツを取り付け
チリ落としする用に大きめに切っておいた左側のカード入れに窓を取り付けます。
この時点では写真の上の接着面だけ縫い付けます。
窓を取り付けた左側のカード入れをチリ落としした本体の革にのり付けします。
のり付け後、こっちのはみ出した革もチリ落とし。
右側のカード入れを取り付け
手順は左側とほぼ同じです。
のり付け後、チリ落としをします。
周囲を縫い付ける
一番最初にケガいておいた線に沿って、菱目打ちで穴をあけていき、手縫いしていけばほぼほぼ完成です。
今回は透明セルを最前面にの革に取り付けました。
セルにも縦に穴があいているものや、横にあいているものといろいろ種類があるようでして、また別の向きでチャレンジしてみます。
コバ面をトコノールで整えて完成
⑦コバ面をトコノールで整えて完成
表面は良い出来ですが、窓枠を綺麗に切るのがすごく難しいです。
特に角の丸い部分。
![シボ加工のカードケース完成](https://blog.aekana.com/wp-content/uploads/2015/03/passcase_20.jpg)
![シボ加工のカードケース完成 その2](https://blog.aekana.com/wp-content/uploads/2015/03/passcase_21.jpg)
はじめて使ったシボ加工ですが、作業的には他の革と変わらず、表面の傷が殆ど無いのでシボ加工されていないフラットなヌメ革よりは扱いやすくて保管もし易そうです。
ヌメ革では傷のある部分は避けて切り出したりする必要がありますが今回購入したシボ加工の革はそういう傷は一切ありませんでした。
ターナーさんの努力でしょうが。。
裏面は薄いヌメ革、表はシボ加工された革、というように使い分けてみると手触りも違うのでユニークな革小物が作れそうです。
それにしても、革にシボ加工って実際はどうやってるんでしょうね?
非常に興味深いです。