緑の本革のパスケース付きキーケース

この記事では本革のパスケース付きキーケースの作り方(手作り)をご紹介しています。
久々にメルカリでオーダーいただいたので、緑の本革で作成したパスケース付きキーケースを作成しました。
今回のヌメ革は久々に浅草橋のタカラ産業さんで購入しました。
このタイプのパスケース付きキーケースを制作する場合、必ずタカラ産業さんのヌメ革を購入してます。
また、同じタイプのヌメ革で緑色のものを制作するのも初めてだったので、アーカイブ的な意味も兼ねて記事にしました。
目次
革を切り出す
以前から作成している型紙を使って作成します。
右上の革はチリ落としをするので少し大きめに切ってます。
革をケガく
浜松基板工業さんの小丸を使って、右側の半円部分もキレイにケガキます。
ケガくときはディバイダーをコンパスのようにして使います。
ゴムのりで革を貼り付け
右側の折り目を曲げた状態で貼り付けます。
今回比較的厚い革を使ったので、折り曲げた状態で貼り付けておかないと締りが悪くなってしまいます。
はみ出す部分の革はチリ落としをします。
表側はこのようになります。
菱目打ちで穴をあけ、バネホックの穴もあける
のりで貼り付けた状態で菱目打ちで穴をあけます。
折り目の部分は1本目か2本目の穴で、革どうしがずれないよう慎重に穴をあけます。
バネホックの穴はフタになる部分の革だけにあけます。
パスケースを入れるところは表の革だけなので、次の作業で。
菱目打ちで穴をあけたら、貼り付けた革を一回ばらします。
ばらしてから、写真左上にあるようにコバホックの穴をあけて凸部分を取り付けます。

キーケースの金具取り付け
キーケースのフタになる部分にキーケースの金具を取り付けます。
菱目打ちで穴をあけたところを塞がないように。
バネホックの凹を取り付け
革が厚かったので、バネホックの凹を取り付ける部分に重りを置いて、革を圧縮させ取り付けました。
コバを整える前なので毛羽立ってます。
コバ面を整えて完成
コバ面を整えキレイにします。いつも通りトコノールを使いました。


これまで制作してきた本革のパスケース付きキーケース、カラバリが増えてきました。
一番上のえんじ色のキーケース、力作なのですがメルカリではあまりイイねが押されません。。残念。